管理番号 | 新品 :23764860 | 発売日 | 2024/01/11 | 定価 | 10,800円 | 型番 | 23764860 | ||
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HEREND ヘレンド 多彩色 ヘレンドアポニー マルチカラー コーヒーポット ポット 品番 612 1/2 ハンドペイント ハンガリー(Made in Hungary) サイズ 蓋無高さ14.5cm 蓋付き高さ19.4cm スクラッチなし 上の薔薇にわずかな欠けがあります。 "ヘレンドグリーン"で彩ったアポニー・グリーンは、その落ち着いたコンパクトな雰囲気で世界のトップセラーです。 ところがこの柄が生まれたいきさつには意外な裏話があるのです。 1860年代も後半のことでした。ハンガリーにアポニーと名乗る伯爵がいて、あるとき突然大事なパーティーを開く羽目になり、賓客用の新しいディナーセットが急遽要ることになりました。多少強引なところのあるお殿様だったのでしょうか、ヘレンドに急ぎなにか新柄を作るようプレッシャーをかけます。 困ったヘレンドはとっさの思いつきで「インドの華」の一部を取って簡略版をつくり、伯爵もそれを受け入れたと言うお話しが伝わっているようですが、頼む側も作る側も慌しく急場凌ぎに仕立てたその柄がのちに世界的ベストセラーになろうとは、当時想像もしなかったでしょう。 1840年代より制作され、ナポレオン3世の妃・ユージェニーのお気に入りであった″インドの華″シリーズ。 ヘレンドの図案の中で、日本の影響を受けた数少ないもののひとつです。 図案は日本の有田焼、柿右衛門の写しで、ヘレンドならではの柔らかいカラーが素敵です。 “インドの華”のヒストリー 通りが放射状に走る現在のパリを造ったフランスの皇帝、ナポレオン3世。 その皇后ウジェニーは新しいパリで生まれたファッションのパトロン的存在であり、1867年のパリ万国博覧会の主催者でした。 この年のパリ博は日本が初めて参加したもので、浮世絵や漆器がヨーロッパに日本ブームを巻き起こしたきっかけになりました。 数年後にウイーンで万国博覧会を予定するオーストリア・ハンガリー帝国の皇帝が視察を兼ねてパリを訪れました。 そのときウージェニーは皇帝を食事に招待し、ハンガリーの窯のへレンド製″インドの華″のディナーセットでもてなしたのです。とても粋な計らいですね。